きょうだいの数だけ算数セットが家にある?                                     ~学校でもSDGsの視点を持つと~

 

<結構ある?「共有」でも良さそうなもの>

毎年、年度はじめに小学1年生のお子さんがいる家庭では給食セット、体操着、お道具箱と中身などに名前書きがあります。多くの保護者が「もういや~!!」となるのが、算数セットの名前書きです。ちいさなカードやブロック一つひとつに記名が必要な学校もあります。担当課に確認したところ、算数セットの内容や名前書きの有無などは各学校で決めている、とのことです。

そんな話から、きょうだいの人数分の算数セットが家にあるよね。どうしてる?という話に。自動的に購入され、教材費として引き落とされるのですが、2年生を過ぎると使わなくなります。リコーダーのように衛生面で心配がないのなら、学校の備品にして、必要な時期に使えば良いのでは?使う期間が限られていて、ごみになってしまうのは、もったいない。「SDGsも学校で習っているんだし!」という保護者からの声もあります。

<のどもと過ぎれば・・・で引き継ぎが難しい「こうなったらいいのに!」>

子どもが成長し、小学校・中学校時代が過ぎれば「おかしいな」と思っていたことも継続的に声を上げることができず(声を上げるのにはエネルギーが入ります)そのままになっていることが学校には多々あります。中学校の高すぎる制服、名前入でリユースしにくい体操着類(名前入りを無くした学校もあります)、給食時のランチョンマットの必要性、重すぎるランドセル(コロナ渦を経て、タブレット配布もあり、さらに重く深刻です)数回しか使わない柔道着などなど。絵具や書道セットなども、日本の学校は世界を見ても個人で持っていくものが多すぎるとも言われています。

「子どもたちや家庭での負担を減らしたい。」という動きは、PTAなどの保護者の活動とともに縮小傾向です。結局、一度や二度、保護者が言ったところで、責任をもって変える人がいるわけでもなく、先生方も忙しく、新入生保護者説明会に使用する書類は前年度の踏襲であることが多く、なかなか進みません。

生活者ネットワークは皆さんからの声を集め、子どもたちが少しでも学校に行きやすくなるよう、これからも動いていきます。ぜひ声をお寄せください。

写真:ウンザリ〜!算数セットの名前書き↓