生活者ネットワークってどんな活動してるの?

生活者ネットワークは、地域から社会を変えていこうと活動している団体です。

実は始まりは40年以上前!

「自分の住んでいる地域を自分たちの手で変えていこう、つくっていこう、そのために私たち市民が選んだ人を議会に送りこもう!」という市民運動から生まれた地域政党です。元祖!!ミュニシパリズム※だ。と私は思っています。市民の手で議会に送り出した議員を(市民の)代理人と呼び、地域の仲間が支えています。

もともとは、合成洗剤で泡だらけに汚れた川を元に戻そう、と石けんの学習会や水質調査活動をもとに署名運動をしたり、食の安全を守ろうと調査や請願書、署名集め、学校給食についての学習会をおこなうなど、地域の課題に取り組む活動から始まりました。

生活者ネットワークの代理人(議員)は、「地域にはこんな問題がある、私たち生活者はこんなことを課題だと思っているからこう変えてほしい。」そんな市民の意見を議会に届ける仕事をしています。

しかし、一度や二度、議会で意見を言ったからといって必ず通るわけでもなく、何度も何度も何年も言い続けてやっと実現することもあります。未だ実現していないことも多々あります。でも、そんな私たちの声は無駄にはなっていないと実感しています。少しずつだけど、前へ進んでいることもある。言い続けることで問題意識が広がってきていることもあります。

そんな活動をしている生活者ネットワークですが、ここ練馬だけでなく、都内32の自治体に39人の都議・区議・市議を送り出しています。「東京・生活者ネットワーク」では、それぞれの地域の生活者ネットワークが今取り組んでいること、こんな事例があったよ、など共有する場が定期的にあります。それを各自治体に持ち帰り、自分たちの自治体での状況を調べたり、質問に繋げたりもします。様々な刺激を受け、まるで日々、学校に行き直している感じです。

先日の学習会で他自治体のメンバーが自身の自治体のある事例をあげました。それは「学童保育でパワハラがあり、自分はもう辞めると決めたけれど、後の人のためにどうにかしたい」という方からの相談があったとのこと。対応として、すぐに担当課から聞き取り、その後「ハラスメントについての現状把握と研修等を各事業所でおこなっているのか」について現場に調査をしてもらったとのこと。すると、他の事業所でもハラスメントが日常化していることが明らかに。それを受けて今後、全ての事業者は従業員に「ハラスメントについての研修」を実施することになった。という事例でした。

相談先によっては、ハラスメントした当事者を追求し、処分し、もともとその人を雇った事業者とその自治体を責めることに終始することになったかもしれない案件でもありました。もちろん、ハラスメントによって仕事を辞めざるを得なくなった方の保障やケアも考えつつ、ですが「私たちの動きようによって、どんなふうに市民のためになるのか、全然違ってくるよね。1人の人を責め、辞めさせて終わってしまうこともあるもの。」ということを共有しました。

届いた声に、どう取り組むか。今回の勉強会もいろいろ考えさせられるものでした。とってもエネルギーを使いますが、私も今後の活動に活かしていきたいです。

その他、生活者ネットワークでは専門の講師による学習会やワークショップ等もたくさんあります。受けてみたい!という方はご連絡ください。

一緒に政策や予算について提案しませんか?

ちなみに、練馬・生活者ネットワークでは「福祉部会」「環境部会」「子ども部会」があり、活動しています。政策提案や、予算要望はみんなで「どんなまちにしたいか」を考え、あ〜だ、こ〜だ、いいながらつくっています。

自分のまちのミライを考え、動く。毎日目まぐるしく時間は過ぎていきますが、そんなことを考える時間を1ヶ月に1〜2回でもつくってみませんか?ご連絡、お待ちしています!

※ミュニシパリズム…政治参加を選挙による間接民主主義に限定せずに、地域に根付いた自治的な民主主義や合意形成を重視するという考え方。(これってまさしく、生活者ネットワークが40年前から実践してきたものだ、と私は思う!)