区立保育園3園の0歳児募集が2025年度から停止に。~文教児童青少年委員会報告~
2024年7月30日の文教児童青少年委員会にて
<区立保育園3園の0歳児募集が2025年度より停止>になることが示されました。
対象保育園:光が丘第二保育園・光が丘第十一保育園・富士見台こぶし保育園
いずれも区立保育園の3園です。
理由:育児休養制度の普及等によって、0歳児の保育園利用が減縮している。区内でも定員に満たない園が生じている。今後もこの傾向が続くとみられるため。近隣に0歳児の受け入れがある保育園を選んでいる。少子化もあるが、共働きは増えているということもあり、今後も減り続けると一概に言えない。まずは暫定的にやってみる。この3園は、他に0歳児を受け入れられる園が、近隣にあるとのこと。
0歳児の現状(2024年8月9日時点の数字に更新):
光が丘第二保育園9人枠中9人利用(空き:0人)
光が丘第十一保育園9人枠中6名の利用(空き:3人)
富士見台こぶし保育園15人枠中2名の利用(空き:12人)
<マップの説明 色は0歳募集停止予定園の周りを山﨑が着色>
ピンク:0歳児募集停止予定園 黄色:その近隣の園現在空きなし むらさき:近隣の園だがそもそも0歳受け入れなし 緑:0歳空きあり
他の委員からの発言も含め、抜粋してこの部分の委員会でのやりとりを報告します。
☆なお、この件についての報告は、委員会の案件の最後「その他」のところで資料もなく、口頭での報告だけでした。
質問:なぜこの重要なことが口頭報告なのか。
答:来年度に向けての前段の動きということで、まずは口頭で報告することにした。(答弁がかみ合っていない?)
質問:近隣の保育園の0歳児の空き状況は?
答:現在持ち合わせていないので個別に対応する。
質問:この3園にした理由として、0歳児が受け入れられる園が近隣にある保育園を選んでいる、ということなので、近隣保育園の空き状況をもっているのでは?
答:全体として、0歳児保育の空き状況:私立147区立60園、合わせて207園。そのうち、0歳児保育をやっているのは188園。そのうち空きがあるのは92園、空き無しは96園。充足率は8割だが、地域性の違いがある。それぞれの近隣の園についての数字は現在持っていないので個別に対応する。→近隣保育園の空き状況などの数字とともに早い段階での文書での報告を求める。
質問:今後この3園は委託民営化になってもこのまま0歳児の受け入れはしないということか
答:委託先の募集要項には現在行っている事業の継続が要件なのでそうなる。
質問:これまで区は、0歳児保育をやることは、サービスの拡充になるということで、これまで0歳児保育がなかった園に、0歳児保育もできる事業者でサービスの拡充という理由もあり、委託をすすめてきた。今回、0歳児保育の受け入れを停止するということは、0歳児保育でサービスの拡充を理由に委託を進める理由にはしないということか。
答:これまでは0歳児保育の受け入れの需要があったが、今後は状況に応じて何を充実させていくか検討し(委託先を)募集していく。
答:来年度はとりあえず、実証的に実施してみたい。今後0歳児が増えてくれば再開することもある。
山﨑質問:在園児(0・1・2・3・4歳)の保護者が「きょうだいも同じ保育園に入れたい」という要望や、「地域から0歳児を受けれてほしい」という要望があったら?他の園に優先的にきょうだいそろって入れるのか?
答:来年度については停止することを丁寧に説明し、理解していただく。特に、優先選考ということは考えていない。
山﨑質問:光が丘第二・富士見台こぶしは近隣の保育園には現在のところ0歳児の空きはなく、そもそも0歳児の受け入れをやっていないところが多い様だが、きようだい別々の園になるのは大変だと思うがどうか。
答:もう少し、広い練馬区を4つに分けた範囲で案内している。まずは、来年度は停止することを丁寧に説明し、理解していただく。
山﨑意見:その距離を移動するというのはものすごく大変。様子を見て再開することもあるとのことだが、一度閉じると再開が難しくなることもある。閉じることは慎重に検討するべき。
<以下委員会後のやまさき所見>
◎0歳児保育が空いているところが増えてきていることへの区の対応。定員に達していなくても、職員の保育士をそれでもフルになることを想定して配置しなければならないし、地域性もあり、一概に今後どんどん0歳児保育のニーズが減っていくとも限らず、難しい判断でもあると思います。区立保育園に対して、国の補助がないのが区の財政としても厳しいところです。しかし、きょうだい別園が生じる状況への対応や、地域の隔たりなどは今後も課題として検討する必要があります。
※区を4分割したエリアでのサービスを案内しているとことでしたが、私は12分割内での距離で2園送迎を経験し、本当に大変でした。雨の日は毎回泣きたくなりました。4分割エリア内の移動なんて、現実的ではないです。そんな保護者が出ないよう、求めていきます。
また、委員会での「口頭報告」は他の委員会でも気になっており、その決め方の基準など、確認していきます。