「第7次エネルギー基本計画」(案)に意見を!原発回帰はありえない 〜福島バスツアーにて〜
「核・原発のない未来を子どもたちに@練馬」のメンバーの方に声をかけていただき、昨年11月に福島バスツアーに参加しました。
2011年以降、長らく子育て真っ最中であったこともあり、気になりつつも東日本大震災の爪痕が今も残る福島へ、ずっと行けずにいたのです。
「帰宅困難区域内」では未だ放射線量が高く人が住めない区域が広がります。一方で道を隔てて反対側は「特定復興再生拠点区域」のところもあり、居住することをすすめている地域もあります。この違いは?決める側にとっては「線引き」に過ぎないけれど、ここが故郷の人々にとっては、あの日を境に敷かれることになった「線」はさまざまな分断を起こしています。全く原発事故は終わっていないことを実感した旅となりました。
現在、「第7次エネルギー基本計画」(案)が出されています。第6次計画に書かれていた「原発依存を可能な限り低減する」が削除され、「最大限の活用」がされようとしています。
国は原発のコストは「他電源と遜色ないコスト水準」と過大評価、(そこには安全対策や原料(ウラン)の高騰、そして事故の費用などが適切に反映されていません)今もなお、故郷を追われ、もがき、不安を抱えながら生活する方々が大勢おられる中で、さらに大きな地震が頻発する日本で「原発の再稼働」や「増設」が推進されるエネルギー政策が決定されようとしています。
<脱炭素社会の実現のためだからと、「原発推進と再エネ推進のセット」は、原発利用が再エネの促進を阻んでいる現状からして、あり得ず、認められません!>
電気が過剰に作られている時に利用抑制される順番は原発の電気よりも、再エネの電気のほうが先に利用抑制されます。なぜなら、原発はすぐには「止められない」からです。
また、再エネだけでも日本の消費電力の2倍を賄えるポテンシャルがあると、環境省は試算しています。再エネだけでは足りない、不安定だから、というのは原発を再稼働、建設していく理由にはなりません。
生活者ネットワークでは、引き続き、脱原発、再生可能エネルギーさらなる推進を求めていきます。国は2025年1月26日までパブリックコメントを集めています。詳細はこちらのウエブサイトから確認できます。ここで声を上げなきゃいつあげる!? ぜひ、コメントを送りましょう!