ごみの最終処分場を視察してきました
みどり・環境等特別委員会で23区のごみが最終的に行き着く、「中央防波堤外側埋立処分場」を視察してきました。
1994年頃は生ごみ・不燃ごみなどそのまま埋められていて、それをつつく鳥がいっぱい舞っているイメージでしたが、現在では生ごみは灰に、不燃ごみは細かく砕いて処理をした後、埋めています。とうの昔に埋め立て満杯終了になったエリアは、小山のように野生の木も生えていました。
<リチウムイオン電池に要注意>モバイルバッテリーやケータイ、電動シェーバー、充電式のコードレス家電などに使われているリチウムイオン電池が不燃ごみに混ざり粉砕することで発火、大規模な火災がここ数年、何件も起きているので要注意です。練馬区はこちら→小型充電式電池を回収しています。他のごみと混ぜないように!内蔵されている電池は手作業で取り出し、絶縁のため2週間塩漬けに。とっても手間がかかります。メーカーが複雑に作ったものを、私たちの税金とこんなに手間をかけて処理しているなんて。作った企業が責任持って処理費用を出すべきだと思います。(拡大生産者責任を!)
今回の視察で一番衝撃だったのが、地層のようになっている埋立地の断面がみられたこと。何十年も前の層でビニールがひらひらしており、やっぱりビニールってずーっと分解しないんだ。。。と実感しました。ここからも舞って、海へ、そしてマイクロプラスチックになり、魚や鳥など食物連鎖を経て、最終的には私たちの身体の中にプラスチックが溜まっていきます。(1週間でカード1枚分のプラスチックを取り込んでいると言われています。)そして身体への健康被害の影響も明らかになりつつあります。

ビニールは土に還りません。何十年経ってもず〜っと残っています。。。

今、埋め立てているところ。ピラミッド建設のようです。東京湾の船のルートにかかるのでもう本当にこれ以上広げられないとのこと。あと50年。
また、1973年頃に埋め立て完了したエリアからは今でも雨の後に滲み出る水は直で下水処理施設に送れないほどの汚水で、一度施設内で浄化してから下水に流しているとのことです。埋めてから50年以上たってもなお、そんな汚水が滲み出てくるなんて何が埋まっているのかしら。。。ちょっとコワイです。
今もどんどん新しい化学物質が作られて使われています。私たちが出すごみも50年後100年後、子孫たちに処理をお願いしているのかしら。。。
そんなことにならないよう、なるべくごみを出さない、シンプルな循環できる生活を心がけたいです。