こども食堂等臨時支援金が「こどもだんらん食堂支援事業」へ(予算特別委員会質疑より)
2025年度からこども食堂への支援が前年度の10倍以上!の予算がつき「こどもだんらん食堂支援事業」となって始まります。
具体的にこの予算はどんなことに使えるのか確認しました。
◎まず対象は「練馬区こども食堂マップに載っていること」など団体の条件があります。
◯開催(会食・宅食・配食)に要する経費 1団体あたり 年額 120 万円まで
○開設に要する経費 1団体あたり 年額 50 万円まで
◯備品購入等に要する経費(開設2年目以降) 1団体あたり 年額 30 万円まで
など。詳細は4月以降に区のHPにアップされます。
コミュニティ食堂を運営するにあたり、一番大変なのは人や物のコーディネートです。寄付の申し出に対応したり、集めたり、保管したり、その調整をしたり。スタッフや参加者の人数調整も必要です。
しかし区としては「基本、食堂の運営はボランティアでやってもらう」とのこと。運営費や人件費は出ません。
本当は、そこにこそ予算をつけてもらいたいところです。
今回の狙いである「孤食の解消や多世代・地域交流の場となること」を期待しての予算となると、それなりに仕掛けが必要で、スタッフの力量も問われます。ご飯を作って出すだけでは飲食店とかわらず、勝手に「だんらんや交流」は生まれません。
今回の予算質疑の中で、
Q.「交流の仕掛けとなる、例えば『食前・食後に子どもと遊んでくれる学生』や『宿題を教えてくれる先生』や『餃子の作り方を教えてくれる人』『お悩み相談を受けてくれる人』など「『だんらん』を促す仕掛けをする人としてお願いした場合、活動費や交通費などを計上することは可能かどうか。」
と問うたところ
A.報償費、勤務費、委託料は対象になっている。こども食堂の事業内の活動で、協力者への謝礼や委託料は対象となる。
とのこと!協力してくれる地域の方とうまく連携してコミュニティ食堂をさらに盛り上げていきたいですね。
また、今後は区の福祉部管理課と社会福祉協議会が実施団体との連絡窓口をしていくことになります。支援が必要な方、ボランティアをやってみたい方、いろいろな人と人のつながりを活性化させていけたらいいなと思います。
今回ついた予算規模からみても、地域のコミュニティ食堂に期待されていることは大きいのだなと改めて感じました。しかし、その場を心地いい場として運営していくには、領収書やレシートに残らない仕事が多いということを、区には知っておいていただきたいです。
今回、食堂の「運営・人件費」は対象外ですが、引き続きそれぞれのコミュニティ食堂が持続可能な活動ができるよう、支援を求めます。

ご近所のコミュニティ食堂のカレーライス♪
ご近所のコミュニティ食堂のカレーライス♪手作りの赤い長靴はオレンジカフェ(認知症をテーマに活動している)のみなさんから子どもたちへのプレゼント。素敵なコラボが生まれています。