マンホールトイレの予算が計上。使い道は「設置」だけじゃない!?

みなさんの関心が高まっている、災害時のトイレ問題。まずは、大きな災害時は「トイレを含む、排水は流さない」が基本です。排水管が破損していると、特に中高層住宅の場合は、下の階に汚水が漏れると、せっかく備蓄をしっかりして、在宅避難できる状態でも住めなくなってしまうからです。大きな地震の後は簡易トイレを使用し、区の回収が再開するまで自宅に排泄物を保管しておきます。(保管の方法も臭い対策や排泄物の発酵により袋が破裂する対策など工夫が必要です。こちらは別の機会にまとめます。)さらに、備えの選択肢の一つとして「マンホールトイレ」の設置の検討があります。

しかし、実はマンホールトイレの設置場所を選ぶのは意外と困難で、下水道館の位置や安全面、臭いの流れなど様々な点を考慮する必要があります。今年度、専門家への相談(だけでもOK!)や、マンホールトイレを掘ること応急給水栓の設置などに使える「マンション防災対策経費」が予算化されました。まずは町会等で災害時のトイレ対策を話題にするところから始めませんか。

マンション防災対策費(リンク)>として(2025年度予算p 97より)以下がマンホールトイレ設置にかかる予算です。

資器材等購入費 1,500,000円 [専門家への相談や穴を掘るところから使える予算:50万円×3組織分(目安)]

非常用給水栓等設置費用助成金 4,500,000円(マンホールトイレを流す水や近くの手洗い場などの給水栓設置に使える予算)

防災フェスタのマンホールトイレの展示より。