今年度から全ての区立中学校で包括的な性教育講座が始まっています!

2025年度から、人権を基盤とし、身体のしくみだけでなく、ジェンダーや多様性など幅広いテーマを含む包括的な性教育が区内すべての区立中学校で始まりました。

講師は、これまでも「性の知識は生きているすべての人に大切なこと」と学校や地域で伝える活動をしてこられてきた練馬助産師会の助産師さんたちです。

これまで学校で行われていた 「生命の安全教育」では、どうしたら妊娠するのかなど具体的な性行為の説明やLGBTQのことなどは扱っていませんでした。

今年度から始まった包括的な性教育は、そこへも踏み込んだ内容で、子どもたちにわかりやすい言葉で伝わるよう工夫された授業が行なわれています。

授業を参観しましたが、やっと生活者ネットワークが求めてきた授業が練馬の子どもたちに届けられるようになったと感じました。

授業は地域の方に公開している学校もあります。お近くの区立中学校にお問合せください。

まだ始まったばかりで現時点では年に一度、中学2年生のみです。対象の学年や回数など、今後も拡充を求めていきます。

 

※区がこの包括的な性教育の実施に踏み切った背景には、2023年に発覚した中学校校長が生徒への性犯罪で逮捕された事件があります。再発防止のために「練馬区児童生徒への性暴力等防止特別対策委員会」が設置され、そこで出された提言にて包括的な性教育の必要性が示されました。それを受けて、2025年度から専門性の高い助産師による包括的な性教育が開始できたのは、地道に学校以外の場でも、子どもたちに「性教育が必要」だと活動してきた練馬助産会の活動ベースが大きな原動力になったと思います。

◎人権を基盤とした「包括的な性教育」が最も必要なのは、実は、なかなか意識がアップデートされない私たち大人です。子どもたちと一緒に学んでいく姿勢も必要です。

区議会ニュース記事↓

2025年6月発行の区議会ニュースより