給食に地場の野菜を取り入れていくこと。
お手伝いをさせていただいている近所の子ども食堂に、地域の畑をやっている方から「大根と白菜とにんじんが採れたから、子どもたちに食べてほしい」と連絡があり、私が畑まで受け取りに行くことに。
なるべく新鮮な状態で届けたいので、当日の朝、出勤前に受け取りに行くことにしました。先方と時間を調整し、いつもより早く家を出発。ありがたいことに、大体の泥は洗ってくれていましたが、どれも個性的な形の大根で、抜くのも洗うのも大変だっただろうな、と想像します。
形が不揃いなので切るのには少し手間がかかりますが、味も鮮度も最高。
受け取り、洗い、運び、調理――ほんの少しずつ手間はかかるけれど、「超おいしい」大根です。
そんな大根を切りながら、ふと思いました。
これが、常に人手が足りず、一刻を争う現場だったらどうだろう、と。
一括で材料が揃い、泥もなく、形も揃ったスーパーの野菜を「ピッ」と買ってしまうだろうな、と。日程調整の手間もなく、調理のスピードもまったく違います。
では、学校給食の現場だったらどうでしょう。
練馬区では、地場の野菜をどのくらい使うかは、現場の栄養士さんの意向が大きく影響します。
栄養士さん自身が、つながりのある農家さんに交渉し、当日の7時30分までに学校へ届けてもらうしくみです。
「数を揃えて、洗って、その日の朝に学校に届ける」
これは農家さんにとって、非常に大変な作業です。
また、栄養士さんにとっても個別のやりとりが増え、泥や形の不揃いによって調理の手間が増えることもあります。
時間との戦いで、人手も不足しがちな現場。
一括で扱いやすい野菜を選びたくなる気持ちは、容易に想像がつきます。
それでも――
「地場の野菜を、もっと給食に取り入れてほしい」
私たちが求めているのは、こうした現実の中での話なのだ、ということを認識しておきたいと思います。
それを現実的なものにしていくには、
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まず、その想いを栄養士さんに伝えること
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学校と農家をつなぐ仕組みをつくること
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必要な日に、必要な量を確保し、洗い、朝に学校へ届ける担い手がいること
が欠かせません。
子どもたちに地場の新鮮な野菜をもっと食べてほしい。
生産者の顔が見える食を大切にしたい。
オーガニック給食を実現したい。
そんな想いを持つ保護者や地域の人たちが、野菜づくり(主に草取り!?)、洗い、回収、配送を担う。
ワーカーズや集団として関わる形も考えられるかもしれません。
そこに、もし練馬の地域通貨(今はありませんが)が活用できたら……と想像は広がります。
中学校の「農部」が部活動として関わるのも素敵ですし、保護者の「農部」があってもいいなあ、と思います。
「地場の野菜をもっと子どもたちに」
「オーガニック給食を実現してほしい」
それは、このくらいの規模と覚悟を伴う話なのだと思います。
そこまで視野に入れた提案と行動を、これからもしていきたいと思います。


