練馬区、保育園待機児童5年連続ゼロなのに入れない!「隠れ待機児童」とは?
練馬区では5年連続保育園待機児童ゼロ!とうたっています。しかし「待機児童ゼロだから練馬区に引っ越してきたのに、保育園に入れなかった」という声が多く聞かれます。これはどういうことなのか。改めて区にその理由を聞きました。
(2026年1月26日文教児童青少年委員会にて:立野町につくる認可保育所の運営事業者決定の報告事項の質疑にて)
立野町に認可保育所をつくるために、区は1000平米の土地を7億5千万円で購入。ここに保育園を事業者が整備(8分の7は公的補助)し、2028年4月に開園予定。区は石神井地域の保育の供給と需要の関係や区有地の取得状況など総合的に考慮したところで、今回は立野町に認可保育所を誘致した。
Q.練馬区は5年連続待機児ゼロ!とうたっているのに、「この地域の保育需給が逼迫している状況がある。」
というのはどういうことか。
A.待機児童ゼロというのは「国の基準では満たされている」という状況。
求める人はいるが、実際に入れる、(なんらかの事情で)入れない(が、国の基準だと待機児童とならない)ということがある。
区は0〜5歳の全体を需給数として計画していて、需要を飲み込める供給数(1年で2000人分は余るほど)を確保している。
すでにわかりにくいですが、説明します。
入る園を選ばなければ、保育園を希望する人が全員入れるだけの定員はすでにある。→待機児童ゼロということ。
<「隠れ待機児童」とは?>
実際には、保育園を選ぶときに、保育園の方針や、雰囲気の他に、自宅に近い、職場に行く途中にある、兄弟同じ園がいい、園庭があるところがいい、などそれぞれ、子どもの個性や保護者が送迎可能な範囲など、それぞれの条件で保護者は保育園を「選び」ます。すると、人が集まりやすい保育園を希望するとその園に「入れない」子が出てきます。しかし、その子が条件を変えれば入れる保育園があるなら、それは「待機児童」にカウントされないのです。「入れる保育園があるのに、あえて入らない選択をしているから、待機児童とカウントしない」。これが、「隠れ待機児童」の正体です。
しかし、現実的に通勤の動線から大きく外れていたり、兄弟バラバラの園だったりするのは、保護者にとっても子どもにとっても大きな負担で、現実的にできない選択であったりします。その状況が多くあるのに「待機児童ゼロ」を声高にうたうのは誤解を招いていると思います。
また、区は需要が増大している1歳児・2歳児に対し、それぞれ1年のみの保育を各地の空き教室で実施しています。そのために0歳児保育をなくした園もあります。0歳児の受け入れは人員確保やスキルの面で財政的な負担が大きいのです。1年保育の実施は1年ごとに園が変わることが前提の施策です。それが待機児対策としてしのぐために常態化しています。私たち大人の都合が優先されている状況です。
本当は0歳から卒園の5歳まで希望する同じ保育園で過ごせることが望ましいと区も考えているとのこと。そうであるなら、0歳から5歳まで継続在園できるよう、施策の原則として位置付けるべきです。引き続き、子どもの権利の視点を持った施策を実行するよう区に求めていきます。
