ミサイル飛来を想定したJアラートの避難訓練はやめるべき

<小・中学校でのミサイル飛来を想定したJアラートの避難訓練>

東京都から区内の小中学校へ「Jアラートがきこえたら!?ミサイルが飛んでくるときには、Jアラートが流れるよ!」というチラシが配られています。

東京都からの「Jアラートがきこえたら!?ミサイルが飛んでくるときには、Jアラートが流れるよ!」チラシ

練馬区内の小中学校では2024年度には小学校15校、中学校で7校で弾道ミサイルが落下することを想定してのJアラート避難訓練が行われました。

実施校では、ミサイルが飛来してくることについての説明を子どもたちにした後、アラート後に窓から離れる、机の下に潜る、などの訓練をしています。

区によると「これに対して子どもたちからの不安な声などは届いていない」とのことですが、現在、国際情勢は極めて不安定な状況です。ユニセフは遠い地域の紛争でも「ニュースや画像を繰り返し目にすることで、子どもたちは自分の身にも危険が及ぶのではないかと感じる可能性がある」と指摘しています。日々、戦争の様子が報道されるなか、自分の学校でミサイルが飛んできた時の訓練があったら、不安を抱く子どもたちが一定数いる可能性は否定できません。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは『子どもと戦争について話すときの5つのポイント』を出しており、その中には

「子どもの年齢に応じて話をする」

「世界中の大人がこの問題を解決するために懸命に努力していることを伝え、安心を促す」

「(子どもによる平和への活動を紹介するなど)現実的な手助けを応援する」

などがあります。これらの対応は保護者だけでなく、学校の先生にも必要なものです。

地震などの災害を想定した訓練は必要ですが、このような対応がないまま、不安を煽る弾道ミサイル発射を想定した訓練はおこなうべきではありません。「戦争は始まったら止められない」ということを前提に、戦争が始まらないように今、何が必要なのか。平和や対話による国際理解を学び、多文化共生を深めることが必要です。

ミサイル飛来を想定した避難訓練よりも国際理解を深める平和教育を!