子どもにやさしいまちづくりを
区はこれまで、区民の要望に応じて保育園や学童保育の充実、学校で行うひろば事業の拡充、さらに時間延長や長期休業中の実施などの施策を進めてきました。2026年5月からは、「小学生の朝の居場所事業」がモデル校5校で試行実施されます。
施策が充実する一方で、子どもの権利の視点に立ったとき、それが本当に「子どもにとって最善なのか」という問いが常によぎります。朝から夕方まで大人の管理のもとで過ごすことは親にとって安心です。でも、子どもにとってはどうでしょうか。大人の目を気にせずに自由に過ごし、挑戦や失敗を重ねながら成長する機会を、私たちは奪ってはいないでしょうか。
子どもの意見をきくことからはじめよう
2月7・8日に埼玉県三芳町で開かれた「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウムで、分科会「子どもの居場所」に参加しました。発表された神戸市の学童保育では、高学年自由来退館制度を作り、申込用紙の冒頭には子ども自身がサインする欄が設けられているとのことです。親が不在の時間をどう過ごしたいのか、どのような約束を交わすのかを話し合う機会にもなっています。時には子どもが決め、それを信じることは、私たち大人が成長するためにも必要なことなのかも知れません。
もちろん、約束事が子どもを縛るものにならないよう、内容は十分に精査する必要があります。それでも、子どもの意思を確認し、主体として位置づけるしくみは大切ではないでしょうか。
同時に、長時間働かなければ生活が成り立たない雇用環境が広がっている現実もあります。子どもの最善の利益を実現するには、ワークライフバランスのとれた働き方も求めていかなければなりません。地方自治体から広げる子どもの権利について、引き続き声を上げていきます。


