多様な学びを支える「チャレンジクラス」 中野中学校「N組」を視察

中野区では、不登校の生徒の「学びの保障・居場所づくり」「児童・生徒の多様な学びへの対応」として中野中学校に「チャレンジクラス」N組を設置しています。

東京都不登校対応校内分室「チャレンジクラス」という事業に中野区が手を挙げ、中野区立中野中学校で実施しているものです。

・通常学校内に通常級と同列に各学年「チャレンジクラス(N組)」を設置。

授業の開始は通常時程の1時間遅らせてスタート、4限で終了、清掃、下校。(1日4時間程度)

・給食あり・部活動参加もOK

・区内どこの学区から通ってもよい(元の学校から転校する必要はある)

・制服は元の学校のものでOK。自転車通学はNG。公共交通か徒歩での通学とする。

・中野区では現在1クラス15人程度とクラスの人数や先生の配置もゆったりとしています。

その他、掲示物や動線の配慮があり、学校行事への参加の仕方なども本人の意向を尊重しています。

学び直し方、学習の進め方も本人のペースに合わせて行なっています。

通常クラスでもできたらいいなと思う内容ですが、少人数だからこそできることが多いのだろうと思います。

希望者は増えており今後この大きさの教室と各学年1クラス15人程度という対応をしていけるのか、という課題があるそうです。

現状では希望者には「体験期間」を設けてあり、「ここだったら行ってみたい」と思えたら申請してもらうとのこと。

一見、通常級と変わらない環境ですが、先生方の一人ひとりに寄り添った工夫(その子にあった教材の用意など)があります。「学び直したい」「再スタート」したい生徒にとって、今の家から通いながら、学校の環境を変えることができ、しかも自分のペースで学習できるのが良いのかもしれないな、と感じました。

国が進めている「学びの多様化学校」は、学校そのものを新たに作る(作り直す)必要があり、区は「施設、人員の確保などの課題もある、引き続き研究していく」という考えです。しかし、

この東京都の「チャレンジクラス」事業は通常の学校内に設置するもので、先生も都の配置です(支援員・相談員は区の予算)。練馬区でも無理なく、「チャレンジ」できるのではと思います。

また、チャレンジクラスを設置することでより多くの子どもたちの学びの場になり、在籍人数も増えるのであれば、豊渓中など少子化による過小規模校の学校統廃合問題なども一緒に解決していけるかもしれません。

不登校の子どもたちにとって、再びチャレンジする機会や、学びを保障していくためにも、自分に合った学びの方法や環境が自由に選べるよう、練馬区にも提案していきたいと思います。

中野中学校N組視察