食の安全を考える ーゲノム編集食品の表示義務を求めてー
2022年、「区立の小学校・保育園・介護福祉施設が、ゲノム編集トマト苗の無償配布を受け取らないことを求める」運動を行いました。結果、区に確認したところ、受け取った小学校はありませんでした。しかし、今はGABA(ギャバ)の含有量を高めたトマト、食べられる部分が増加したマダイなどのゲノム編集食品が商品化され販売されています。
ゲノム編集とはその生物のDNAを切断し変異を起こすことです。ゲノム編集食品は長期的な影響がまだ不明なので、消費者には食べ続けることの健康被害などの不安や不信感があります。ゲノム編集食品には表示義務がありません。知らずに購入する可能性もあり、消費者自身の判断で食品を選ぶために表示義務化を求める消費者運動が全国的に進んでいます。
また、2023年の食品表示制度改正により、遺伝子組み換え表示は任意表示の「遺伝子組み換えでない」表示条件が厳しくなり、よりわかりにくくなりました。消費者が「知る」「選ぶ」権利を保障するために情報の開示を求めていきます。
参考資料:「遺伝子組換え食品・ゲノム編集食品Q&A」(国立医薬品食品衛生研究所)