中高生の居場所、文京区「b-lab」(ビーラボ)を視察

文京区の青少年プラザ「b-lab」に行ってきました。昨年の一般質問で取り上げ、ずっと行ってみたかったところです。

テーマは「中高生の秘密基地」。

中高生が欲しい!必要!あったらいいな!が本人たちの要望・活動によって「叶えられている」場だと感じました。

運営しているのは「NPO 法人 カタリバ」。

数々の自治体の若者施策に関わっており、若者世代の声を引き出し、伴走するプロのNPO です。

中高生自身が関わって作ってきた空間

館内には:

◯ステージやダンスフロアにもなるミラーのある広い部屋

◯キッチンで何か作ったり、食べたりできる場所

◯まったり寝そべって本を読んだりぼーっとしたり

◯ゲームができるエリア

◯勉強ができるエリア

◯バスケットゴールや卓球台があり、体が動かせるエリア

◯防音設備があるバンド練習ができる部屋

工作道具や調理器具、楽器、ボードゲーム、漫画、雑誌、スイッチなどもありました。

設計段階から中高生が関わり、「用意された場所やモノ」ではなく「自分たちで育てている場所」という感じが伝わってきました。

ワクワクする道具がいっぱいある!自分たちで要望して揃えていきます。

畳の小上がり。奥にはキッチンもある。中高生のアイディアで導入。

重要ポイントに感じた“ナナメの関係”

・運営ルールは本人たちで話し合いながら決めている。

・いつでも話を聞いてくれるナナメの関係のスタッフがいる。

・やりたいことについて自ら企画を立て実行できるように、ちょうどいい具合の声かけ、見守り、伴走がある。

ということ。その絶妙な距離感!(そのウラには、スタッフが子どもたちと関わった際に得た情報の共有やふりかえりという毎日の地道なフォローがある)

企画書は中高生が自主的に進めやすく、サポートしやすいよう工夫してある

「卒業」がある場所であること

さらに印象的だったのは、支える側のボランティアスタッフ(フロアキャスト)の学生は半年ごとに入れ替わり、距離も保たれるということ。中高生もスタッフも、特定の人やビーラボに依存しないようにしているとのこと。

あくまでも中高生時代の居場所であり「卒業」があること。その後半年は来てはいけない。フロアキャストも半年で交代。次の世界へ進んでほしい。という思いがあってのルールがあることでした。

練馬にも必要な「中高生の地域の居場所」

現在は1日150人ほどが来館することもあるそうで、居場所としてのニーズの高さも感じました。一方で、安全管理や混雑対応など、新たな課題もあるとのことでした。現在2館目も計画中とのことです。「ああ、うらやましい!こんな場所が練馬にもあったら」と思っていたところに、職員の方の「同じものを作れば成功するわけではない」という言葉が印象に残りました。

「地域ごとの特性や現状を踏まえ、やはり、当事者の若者の声と、地域の声を聞きながらつくっていくことが大事なのでは」ということでした。一緒に居場所を育てていく過程こそが魅力につながっていくのだと思います。やっぱりここも「対話」なのですね。

中高生世代への施策は、保育園や学童と比べると後回しにされがちでした。
そこには若者の声が議会に届きにくいという課題もあります。

現在、教員の働き方改革からの部活動の地域移行、少子化などにより、学校だけでは居場所や活動機会を支えきれなくなっており、地域の居場所の重要性はますます高まっていますが、※東京都の調査によると、あなたにとっての居場所はどれですか?の問いに「地域」を居場所として選んだ子どもは年齢が上がるほど少なくなっています。

練馬区でも、春日町青少年館の建て替えや学校統廃合後の跡地活用など、今後の地域づくりが問われていきます。生活者ネットワークとしても「地域も若者の居場所の一つ」となるよう、今回の視察を今後の政策提案につなげていきたいと思います。

とうきょう こども アンケート
(2025年調査)より
https://www.kodomoseisaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kodomoseisaku/r7_tyousa_houkokusyo_pdf