ランサムウェア攻撃でクラウドに障害。練馬区の対策は?

※ランサムウェア攻撃とは、組織の重要なファイルやコンピュータなどを利用できない状態にしたり、データを盗み出したりして、復旧や情報の公開をしないことと引き換えに金銭を要求するサイバー攻撃のことです。

※クラウドとは、インターネットを通じて、データを保管したり、コンピューターの機能を利用したりするしくみです。ウェブ上の保管庫のようなものです。

10月7日、企業や自治体などが利用するクラウドサービス「IDCFクラウド」がランサムウェア攻撃を受け、一部のシステムが停止しました。自治体のホームページが見られなくなったり、流通システムが止まったりするなど、影響が広がりました。被害を受けた一部の環境では、保存データの復元が難しい見通しとなっています。

こうした事態に備えて、練馬区は行政データをどのように守り、万が一システムが停止した場合にも区民サービスを継続できるよう備えているのでしょうか。担当課に確認しました。

 

① データのバックアップ体制について

Q. ランサムウェア攻撃によって行政データが使えなくなる事態に備え、区ではどのようなデータを、どの程度の頻度でバックアップしているのか。

A. 住民情報など重要なデータについて、1日1回バックアップを取っている。

Q. バックアップデータが、元のシステムへの攻撃によって同時に暗号化・削除されないよう、保管場所やネットワークなどを分離しているのか。

A. バックアップは、主たるシステムの委託先とはまったく別の事業者に委託している。保管場所やネットワークなども別になっている。

 

② 外部委託先への対策について

Q. 区が利用するクラウドサービスやシステムの委託先がサイバー攻撃を受けた場合に備え、区として独立したバックアップを確保しているのか。

A. 区が直接バックアップを取っているわけではないが、主たる委託先とは別の事業者と連携し、別の場所に独立したバックアップ先を確保している。

 

③ 復旧訓練について

Q. バックアップからシステムを復旧する訓練を行っているのか。

A. 年に1回、訓練を行っている。

 

④ 区民サービスを継続するための計画について

Q. 住民記録や福祉、子育てなどの重要な行政サービスが停止した場合、どの業務を優先し、どの程度の時間で復旧させるのか。

A. 復旧にかかる時間は被害の状況によるが、復旧の優先順位を定めており、計画に沿って復旧していく。

住民記録システムや、基盤となるネットワーク、区のホームページなどは、優先順位を高くして復旧する予定。

 

<今回、担当課に確認して>

今回の確認で、練馬区では重要なデータのバックアップを毎日取り、主たる委託先とは別の事業者・場所に保管していること、また、年1回の復旧訓練を実施していることがわかりました。

一方で、バックアップがあっても、実際に復旧するまでに時間がかかれば、区民サービスに影響が出る可能性があります。また、攻撃によって大切な情報が流出したり、データが失われたりする事態も考えられます。

地震や台風などの自然災害だけでなく、こうしたサイバー攻撃に対しても、日頃からの対策と復旧計画、実効性のある訓練がますます重要になってくると感じました。今後も区の対策が適切に機能しているか、引き続き確認していきます。

今回の確認は、区民のみなさんが感じる不安や疑問を担当課に確認したものです。

みなさんの暮らしの中の疑問やご意見も、ぜひお寄せください☆