「おかしい」と言える社会であるために〜練馬区の人権セミナーに参加〜

区主催の2026年度第一回人権セミナー「同和問題学習と人権教育の課題」に参加しました。今回の講師は池田賢市さん。購読している「生活と自治」の連載や著書「包括的性教育をはじめる前に読む本」、子どもの権利の学習会などを通して身近に感じており、「あ!イケダンゴ先生が講師だ〜!」と申し込みました。

昨今、ヘイトスピーチなどで人権侵害が横行する中、それに対して「それはひどい差別だ」「人権侵害だ」という声をあげる行動も少なからずあります。

一方で、自分がこれまでその差別に気づけていなかったり、「そこまで一緒に怒れるかな」「私の人権意識って低いのか?」と自分の人権意識を疑問に思うこともありました。でも、怒る側=差別される側の怒りの背景を知っていくと「知らない」ことそのものが差別を温存する側に立ってしまうことがあるとわかってきます。そんな自分の「無知=人権意識の低さ」を見つめ直し、知っていくことの必要性を改めて感じました。

とくに同和問題は「みんな知らない=なくなった」「みんな知らないんだからわざわざ知らせない方がよいのでは」(いわゆる寝た子を起こすな論)という考え方は、差別を自覚しないまま結果的に差別を拡大してしまうということ。「知らなかった」ことが人を傷つけてしまうことは少なくありません。だからこそ、知る必要があるのだと思いました。そして、差別は単なる善悪や道徳観の問題ではなく、「社会構造の問題」であるということ。多くの学びのあったセミナーでした。

今回、池田さんの「差別はなくならない。いつの時代にも生み出される。差別は発見される。(=これまで差別とされていなかったものも差別とされることがある。)だけど、『それはおかしい。差別だ』と言える、常におかしいことをおかしい、と言える社会であることが大事。」という言葉が印象に残りました。

この講座の後、友人や一緒に参加したやない区議ともこの話をしました。人に話すことで、自分の中の学びが少しずつ深まっていく気がします。

「知らない=差別する側」であるなら、「その人を知ろうとすること」「対話をしていくこと」がやっぱり大事なのですね。

「この練馬区の人権ポケットブックよくまとまっていますね!」と池田さんがおっしゃっていました!(一番手前の冊子)