区開催の「子ども議会」は子どもの権利に則った開催を

毎年、区では「練馬子ども議会」が開催されています。

区内の全中学校から代表の生徒が集まり、議題を決め、事前に議題ごとのテーマに分かれて学習や 議論を重ね、政策提言にまとめて発表します。

2023年度の議題は、

①練馬区のゼロカーボンシティの実現 ②誰もがスポーツを楽しめるまち ③教育ICTについて ④中高生に図書館に来てもらうには

の4つでした。

意見交換を聞いていて、特に熱を感じたのは 「教育ICT」についてです。「ドングル(通信をする 際にPCに差し込む機器)が壊れやすい」、「調べ学 習の際にフィルターがかかりすぎて使いにくい」など、たぶん普段の学校生活の中で、中学生たちが日々感じている課題だからか、率直に思ったことを発言している様子が伺えました。

今回、私が2024年度予算質疑の中でで、上記①~④の議題を中学生が決めたのかしら?と疑問に思い、子ども議会の議題の決め方についてを質問したところ、「区が進める施策の中から選んでもらっている」とのこと。

学校生活のこと、校則のこと、授業のこと、テストのこと、など不登校の子が増え続けている中学校で、中学生たちが「こうなったらいいの に!」と思うことは、たくさんあるはずです。子どもたちが議題を決めるところから始めるべきです。自分たちが課題だと思うことこそ、自分の思いと言葉で議論がされると思います。議題の決め方、進め方次第で、子ども議会はさらに有意義なものになっていくと思います。

「こんな意見も言ってもいいんだ!」という経験をすること。それが取り入れられても、取り入れられなくても、公の場で議論されるということ。自分たちにだって、社会を変えていくことができるんだ。と。そんな経験をたくさんの子どもたちにしてほしいです。 子どもは自分の未来や環境について考え、行動する社会の一員です。

そんな権利が明文化されているのが「子どもの権利条約」です。

かつては、子ども議会の中で、「子どもの権利条約」について学ぶ時間がありました。

それが、2014年から、その時間が削除されています。改めて、子ども議会 で学ぶ場を復活させるよう求めました。

子どもとともに大人も一緒に学び、「子どもの最善の利益を保障する」ことを大人が子どもに約束をし、公にするためにも、私たちの一番身近な行政である、練馬区に「子どもの権利条例」をつくるべきです。そのために、引き続き具体的に動いていきます。

歴代の子ども議会報告書。生活者ネットでは毎年傍聴、チェックしています!